パーソナリティ障害の治療はどうやる?有効な2つの治療法

社会生活においてさまざまなトラブルや困難に直面することの多いパーソナリティ障害。「パーソナリティ」という言葉の通り、もともとの人格や正確に由来するものであるという点で他の精神疾患とは区別されます。

パーソナリティ障害は適切な治療を受けることで不自由なく日常生活を送れるようになります。ここではパーソナリティ障害の治療や、「人格の障害が治る」とはどのような状態なのかについて解説します。

パーソナリティ障害とは?どこからが障害?

かつては人格障害と呼ばれていたパーソナリティ障害ですが、読んで字のごとく本来各人が持っている人格が社会生活のうえでさまざまなトラブルや精神的苦痛を生むというものです。

本来人格や性格は「個性」として尊重されるものですが、人格があまりも社会的な平均値から外れており、それによって人間関係や社会的なトラブルを生んだり、本人が苦痛を感じるほどである場合は「パーソナリティ障害」として治療の対象となります。

10種類のパーソナリティ障害!症状ごとに分類

パーソナリティ障害は一般的な分類法で10種類が定義されており、それぞれ多様な症状を持っていますが、共通するのは極端な思考という点です。パーソナリティ障害には以下のようなものがあります。またこれら10種類のパーソナリティ障害は、共通の思考パターンなどによって大きく3つのグループに分類することが出来ます。

    <パーソナリティ障害の種類>

  • 妄想性パーソナリティー障害
  • 統合失調質パーソナリティー障害(スキゾイドパーソナリティ障害)
  • 統合失調型パーソナリティー障害
  • 自己愛性パーソナリティー障害
  • 演技性パーソナリティー障害
  • 反社会性パーソナリティー障害
  • 境界性パーソナリティー障害
  • 回避性パーソナリティー障害
  • 依存性パーソナリティー障害
  • 強迫性パーソナリティー障害

奇妙な思考や行動にとらわれるタイプ

「妄想性パーソナリティー障害」「統合失調質パーソナリティー障害」「統合失調型パーソナリティー障害」がこれに分類されます。

統合失調症のように論理的ではない突飛な思考に囚われ、他人が皆自分に対して悪意を持っているという妄想や、自分が超常的な力を持っており周囲の状況をコントロールできるという考えを抱くようになります。このグループでは正常な意思疎通が難しく、社会でコミュニケーションをとるのが困難であるという特徴があります。

ナルシスティックな傾向のあるタイプ

「自己愛性パーソナリティー障害」「演技性パーソナリティー障害」「反社会性パーソナリティー障害」「境界性パーソナリティー障害」がここに分類されます。

このグループでは多くの場合対人関係にさまざまなトラブルを抱えがちで、特に反社会性パーソナリティ障害の場合は罪悪感や良心の呵責の欠如から犯罪に結びつくことも少なくありません。いずれも自分中心な思考パターンに陥っていますが、その裏側には強い自己否定や無能感・無力感などがあります。

不安や落ち込みが強いタイプ

「回避性パーソナリティー障害」「依存性パーソナリティー障害」「強迫性パーソナリティー障害」が該当します。このグループでは他人に対して強い恐怖を覚えたり、逆に主体性を失ってすべての考えを他人に委ねてしまうような依存的な傾向が見られます。

この依存的な傾向や特有の思考パターンのために孤立してしまったり、自分の極端な考えに苦しめられて強いストレスを感じている傾向があります。

パーソナリティ障害の治療とは?2つの治療法

パーソナリティ障害の根本にあるのは偏った考え方やその人の人格そのものであるため、他の精神疾患のように薬を飲むことを中心に治療するというアプローチは万全ではありません。もちろん薬を処方することも多いですが、それ以上にパーソナリティ障害の治療は「考え方を治す」という点に重きが置かれます。

精神療法(もしくはカウンセリング)

パーソナリティ障害の治療は支持的精神療法、認知行動療法、精神分析的精神療法と呼ばれるような「精神療法」や「カウンセリング」がメインになります。本人が自分の考えの極端さを自覚していない場合がほとんどであるため、まずはそれを認識するところから始まります。

パーソナリティ障害は特定の思考パータンに囚われているため、ゆっくりと時間を掛けながら考え方や物の捉え方を社会的な平均値に近づけていくことになります。

近年では境界性パーソナリティ障害など特定の障害に対して科学的に有効であることがわかった治療プログラムなども実施されています。

薬物療法(薬の処方)

パーソナリティ障害では他の精神疾患を合併することが多いため、そのような場合は精神療法と並行して薬を処方しながら治療を行います。またパーソナリティ障害そのものに対しても、ある程度薬物療法で症状を軽く出来ることがわかっています。

パーソナリティ障害は治る?治療の目標とは

根本にあるのが人格の問題であるため、パーソナリティ障害は本当に治るのかどうかという疑問があるはずです。しかし適切な治療を行えば、時間は必要ですがしっかりと回復することが可能です。

問題なく暮らせるようになる

パーソナリティ障害はうつ病のような一過性の疾患とは異なり、個人の人格が根本にある根の深いものです。また治療も「考え方を変える」という特殊なものであることから、治療には相応の時間を必要とします。

しかし一生そのままというわけではなく、適切な治療を時間を掛けて行えばいずれ問題なく社会生活を送れるようになります。そこが治療のゴールとなります。

「完治」はないって本当?

パーソナリティ障害は人格が障害されている状態を言うため、「完治」という概念には適合しません。パーソナリティ障害治療のゴールは、本人が問題なく社会で暮らし人間関係を築けるようになるところです。

治るけれど完治はしないというのは、人格の問題に「完治」というラインが存在しないという意味です。これはパーソナリティ障害に限らず、人格には「こうなれば正常」という客観的で明確な基準がないためです。

他の疾患と合併に注意!合併しやすいタイプ

パーソナリティ障害では本人が自分の問題について無自覚な場合がほとんどで、多くは他の精神疾患を合併して初めて医療機関に行くことになります。

また「不安や落ち込みが強いタイプ」のパーソナリティ障害のように、障害が原因で本人が強いストレスを抱えがちな場合は、うつ病などの精神疾患を合併することも少なくありません。

精神疾患を合併しやすいタイプ

対人関係にトラブルを起こしやすいタイプが特に精神疾患を合併する傾向があります。具体的には「回避性パーソナリティー障害」「依存性パーソナリティー障害」「強迫性パーソナリティー障害」「境界性パーソナリティー障害」などです。特に境界性パーソナリティ障害は自傷行為などに走ることが多いため、ときには命にかかわる状況が発生することもあります。

時間をかければ改善する!焦らないことが大切

パーソナリティ障害は確かに困難な問題ではありますが、科学的根拠がある治療プログラムなどが開発されている現在では、過度に不安視したり警戒する必要はありません。

ただパーソナリティ障害の当事者に対する接し方に相応の配慮が必要なのは確かです。パーソナリティ障害に限らず、精神疾患・精神障害の治療には周囲の理解や強力が大きな助けになります。

最終的なゴールは病院を必要とせずに当たり前に暮らせるようになることであり、そのためには段階的に社会と関わることが重要です。覚悟と根気は必要ですが、パーソナリティ障害はしっかりと改善することができます。

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