適応障害での休職はすべきか?こころの赤信号に気づいて!

仕事のストレスが原因で、体調が悪いし、不安や憂鬱な気分が消えない。思い切って心療内科や精神科を受診してみたら、「適応障害」と診断された……。

これは多様なストレスの中で生きる現代人であれば、誰にでも起こりうることです。

しかし適応障害は、一般的にうつ病や不安障害と比べ症状が重篤でないとされ、診断されたはよいものの、休職まですべきかどうか、悩んでしまう方も多いのです。

そこで今回は、適応障害と診断された場合に会社を休職すべきかどうか、また、休職するとなった場合における注意点や心得などを説明します。

適応障害と診断!でも休職までする必要がある?

適応障害はこころの赤信号

適応障害は、先ほども記したように、うつ病や不安障害と比べ症状が重篤でないとされています。そのため、即入院が必要だとか、薬をたくさん飲まなければいけないとか、そのような診断をすぐに受けることはまずありません。

しかしながら、適応障害は病気であり、療養せずに放置することで症状が悪化し、より重篤なうつ病などへ病態が変異することがあります。つまり、適応障害はこころの赤信号なのです。もう黄色信号ですらないのです。赤信号が灯っているのにブレーキを踏まなかったらどうなるか?想像するに難くないはずです。

重篤化を防ぐためにも休職を

したがって、適応障害と診断された場合は、きちんとブレーキを踏むことが大切です。つまり、ゆっくりと休養をとることです。適応障害治療の大原則は、ストレッサー(自分にストレスを与えるもの。今回の場合は職場・仕事)から離れ、一定期間休養を取ることからはじまります。

一定期間というのは、病状にもよりますが、2,3日程度というものではなく、少なくとも1か月~半年程度の休養が必要となるケースが多いです。2,3日であれば、有給休暇を取って凌ぐこともできるでしょう。

しかし、1か月以上の休養が必要となる場合であれば、やはりきちんと休職の手続きを踏み、ストレッサーから完全に切り離された生活を送ることが望ましいでしょう。

休職をしよう……その際気をつけたいことは?

職場の理解を得よう

さて、適応障害と診断され、休職してゆっくり休養を取ろうと考えた場合、まず大事なのは職場の理解を得ることです。もちろん、適応障害で休職するのですから、職場というストレッサーからなるべく早く離れたい……そう思うのは当然のことです。

ただし、だからと言って職場に対して何ら説明もせずにいきなり診断書だけ送りつけて休養に入るというのは、緊急入院などを要する精神疾患は別として、適応障害の場合はよくない対応です。

職場側は、休職者が出た場合は所定の手続きが必要ですし、また休職中の対応について考えなければなりません。よって、直接会って話すのが辛いという場合は、電話でもメールでも構いません。最低限、事前に自分の状況と希望する休職期間については上司などに伝えておきましょう。それも不可能なほど辛い場合は、家族に代理してもらうのもよいでしょう。

いずれにせよ、職場に自分の休職について理解してもらうことが大切です。これを怠ると、いざ復職となった場合に、どうしても心証が悪くなってしまいます。そして復職後に、そのせいでまたストレスが発生し、再発してしまう……このようなケースになると最悪のループにはまってしまいます。

休職に後ろめたさを持たない

休職すると、確かに職場としては負担が大きくなることでしょう。貴重な戦力が一人、いなくなるわけですから。でも、休職すると決めたら、上述したように最低限のことだけをし、あとは仕事についてあれこれ考えたり、休むことに後ろめたさを持ったりするのはやめましょう。そのような考えを持ち続けたまま休職に入っても体調は良くならず、逆に休養期間が長引いてしまうだけです。

適応障害の方は、決して会社をサボりたくてそうなったわけではないのです。休職したら、職場に多大な迷惑をかけてしまう……そう考えてしまう人は、逆にこう思いましょう。「これ以上自分のコンディションが悪くなれば、休職するより、将来もっと迷惑をかけることになる。だから、そうならないために今はゆっくり休んで、英気を養うのだ」と。

休職に入ったらどうしよう?休職中の過ごし方は?

まずはとにかくゆっくり休む!

休職の手続きも終わり、実際に休職に入ったらどうすればよいのか。答えはシンプルです。とにかくゆっくり休むことです。周りからは「だらしない」と思われるくらいで構いません。

というより、実際のところ、適応障害で休職した場合は、休み始めてストレッサーから解放されることで、張り詰めていた糸が切れたような状態になり、何もしたくなくなるのが普通です。多少自堕落だなと感じても、後ろめたさを持つ必要は全くありません。

自分に合った治療法を考える

何もしたくなくなる状態でも、通院は必要です。適応障害の場合は、ベッドから全く動けないまま何か月も過ごす……ということは一般に起こらないので、多少面倒でも、通院はしっかり行いましょう。心療内科・精神科では薬物療法と心理療法が適応障害の主な治療法となりますが、適応障害の場合、完治を目指すためにはストレッサーからの解放はもちろんのこと、自らの脆弱性やストレス対処能力を高める必要も出てきます。つまり、内的要因の解決を図る必要があるということです。

適応障害になった経緯は人それぞれで、ストレス対処能力を高める方法も人それぞれです。もし、一般的な薬物療法や心理療法では根本的な解決にならないと感じたら、専門家によるカウンセリングやセラピー、認知行動療法などのワークを行ってみるのもよいでしょう。

キーワードは「客観性」です。内的要因の解決を図ろうと考えた場合、自分や家族など親しい間柄の人間だけで思考したり相談したりしても、袋小路に入ってしまうことが多々あります。カウンセリングや認知行動療法などは、どちらも客観性を持った治療法です。残念ながら、保険適応外となるケースが多いですが、検討してみる価値は十分にあります。

少し元気が出てきた!でも無理は禁物!

休み始めてからある程度時間も経ち、治療も順調に行われていれば、適応障害の場合は一般的に半年以内には元気が出てきます。ただし、多少元気が出てきたからと言って、無理は禁物です。

全ての病気に共通しますが、病気は治りがけが一番注意しなければならないからです。勝手に処方された薬を減薬したり、身体が動くようになったからと言って急に遠出したりすると、減薬の副作用や疲れから、またストレスが溜まってしまいます。医師の判断にしたがって、無理のない程度で身体を動かしたり、趣味に興じたりするとよいでしょう。

休職期間終了!さてこれからどうすればいい?

まずは医師の判断を仰ぐ

申請した休職期間の終了が迫ると、今後どうすればよいか考えなければなりません。この場合も、自分で勝手な判断をせず、まずは医師の判断を仰ぎましょう。

「あなたはもう大丈夫」と判断されれば、復職をはじめとした、具体的な行動に移る準備をしましょう。「まだ療養が足りない」と判断されれば、職場に早めに連絡を取り、休職期間延伸の手続きをとりましょう。

復職する場合に注意したいこと

「あなたはもう大丈夫」と判断され、復職を考える方も多いでしょう。ただし、復職にあたっては注意しなければいけないことがあります。以下、注意しなければいけないことについて列挙していきます。

    <復職における4つの注意ポイント>

  • ①復職前にリハビリとしてリワークプログラム等を活用する
  • ②職場の待遇改善が望まれるか確認する
  • ③復職後の通院を怠らない
  • ④病気の再発防止に努める

どれも重要なポイントですが、この中で一番重要なのは②です。適応障害というのは、ストレッサーに自分自身が適応できずに発症するものです。

例えば、ストレッサーが上司との人間関係だとしましょう。この場合、治療によって自身のストレス対処能力が上がったとしても、復職した先が同じ所属で、同じ上司の下に就くことになったらどうでしょうか。

ストレス対処能力というものは個人差があり、仮に良質な治療を受けたとしても、魔法のようにメンタルが強くなるということはなかなかありません。したがって、復職する際には配置転換や負担軽減などの対応をしてもらえるかどうか必ず確認しましょう。これらの処置が全くできない職場である場合は、最悪再発の可能性もあります。

その場合は、復職以外の道も考えていく必要があります。具体的には退職・転職ということになります。ただし、こちらも負荷がかかるものですので、判断は慎重に行ってください。

まとめ

適応障害による休職についての注意点や心得は以上です。改めて述べますが、適応障害は誰にでも罹る可能性のある病気です。人間は環境への適応能力が優れた動物ですが、現代の世界では環境は多様化・複雑化しており、誰しもがどんな環境でも適応して元気に生活できる世の中ではありません。そのような状況で、適応障害に罹り、休職してしまうケースは少なくありません。

しかし、病気への対処の基本は「予防」です。そこで、最後に適応障害にならないためにはどうしたらよいかを説明します。

それは、自分の心に敏感でいること、そして、適度な休息を取ることに尽きます。

適応障害を必要以上に怯える必要はありませんが、自分の心には常に敏感でいましょう。信号の例でたとえるならば、黄色信号のランプを見逃さないことです。そして、黄色信号になりそうだ、あるいは黄色信号が灯ったと感じたら、焦らずに心のブレーキを踏みましょう。すなわち、落ち着いて休息をとり、リフレッシュしましょうということです。

この二つを意識するだけでも、適応障害に罹る可能性はグッと下がります。それでも適応障害に罹ってしまった場合には、ここで記したことを思い出してください。

現代社会に生きる人々が心身ともに健やかに生き生きとした生活を送れることを願って、筆を置くこととします。

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