アダルトチルドレンは無自覚?「自覚」することの難しさ

アダルトチルドレンになるきっかけは、幼少期や学童期といった子供の時期の「親との接し方」です。親に抑圧されて自分の意見を聞いてもらえなかったり、兄弟の中で自分だけが可愛がられなかったり…。

親から無償の愛をもらうことが出来ずに大きくなった子供は、知らず知らずのうちに「相手の顔色をうかがう」という癖がついてしまっています。

子供の時からその環境が当たり前だったからこそ、アダルトチルドレンは「自分がアダルトチルドレンである」といういう自覚を持つことができず、心の苦しい状況が当たり前だと思いこんでしまっています。

アダルトチルドレンは「自分の価値は自分で決める」ということができず、「自分の価値は他人が決める」という状態を受け入れてしまっています。 まずは、その考えが当たり前のものではないということ、「自分はアダルトチルドレンである」と自覚することが、今の自分を変える一歩につながります。

アダルトチルドレンとは?自覚するための基礎知識

「アダルトチルドレン」ってどんな人?

アダルトチルドレンとは、もともとはアルコール依存症の親に育てられた子供のことを指す言葉でした。アルコール依存症の親は、お酒を飲むと人が変わったように暴れたり口汚くののしったりします。

この様な環境で育った子供は、親からの暴力や暴言から身を守るために「親にとってのいい子」を演じ続け、抑圧された子供時代を過ごすことになります。そして、大きくなった子供は「他人の顔色をうかがいながら行動する」ということが当たり前になり、上手く自分の気持ちを口に出したり、行動にしたり…ということができません。

最近は、この「アダルトチルドレン」の幅がとても広くなってきており、必ずしもアルコール依存症の親に育てられた子供ばかりを指す言葉ではないと考えられるようになりました。

  • 親が両親とも成績優秀で、子供にもそれを求める様な環境である
  • 両親が何らかの苦労を抱えていて、自分の気持ちをなかなかいうことができない
  • 親が精神的に不安定で、落ち着いたかと思えば怒鳴り散らしたりする
  • 子供の行動を監視したり、過剰に口出しをするような親だった
  • 機嫌を損ねると、ご飯を食べさせてもらえなかった・出て行けと言われた

このように「子供が親に対して気を使いすぎる環境であること」が、アダルトチルドレンの要因になっていると考えられています。親に甘えたり、わがままを言ったりという子供時代を過ごせなかった子供は、我慢をすることが当たり前になってしまいます。

そして、「親に認めてもらえないのは自分が悪いせいだ」と思い込み、代わりの誰かに認めてもらうために行動したり、相手に合わせすぎたりしてしまいます。

アダルトチルドレンは日本に多いって本当?「自覚」の前に立ちはだかる日本文化

実は日本の文化には「アダルトチルドレン」になりやすい要因がある

どの国でも「親は大切にすべき」という意識は大切にされているものですが、とりわけ日本においては強い意味を持つようです。

今は「親でも、すべてがいい親とは限らない」という知識が広まりつつありますが、少し前までは「親というのは絶対的な存在で、親がやっていることはすべて正しい」と言わなくてはいけないような風潮がありました。今の30代くらいの方なら、そういった考えに覚えがあるはずです。

「親は偉い」と刷り込まれた結果、親は子供に「自分は偉いんだ」ということをきかせようとしますし、子供の方でも「偉いのだから、言うことを聞かなくてはならない」という気持ちが育ちます。それは、仮に子供が「本当は自分はこう思う」という気持ちがあったとしてもです。

また、日本はまだまだ「多様性」を受け入れにくい国です。「みんなと同じ」に安心する国民性なので、親も知らず知らずのうちに子供を枠のなかに当てはめて育ててしまっていることも多く、それが子供を抑圧することにつながってしまっている可能性も否定できません。

ただ、親にしてみれば「こうしないと、困るのは子供なんだ」という思いで必死にやっているわけで、その気持ちも一概に悪いとは言えないです。この考えは、「みんなと同じ、横並びがいい」という日本の考えが生み出した弊害と言えるのではないでしょうか。

アダルトチルドレンは子供に受け継がれてしまう?「自覚が大事」の理由とは

アダルトチルドレンは連鎖することも…!だからこそ連鎖を断ち切りましょう

アダルトチルドレンの親を見てみると、親自身も愛情をきちんと注がれてこなかったアダルトチルドレンであったというケースは非常に多いです。

自分が親から褒められたり、大事にされたりしてこなかったために「子供への愛情の注ぎ方」が解っていません。結果的に、その子供もアダルトチルドレンになってしまうという負の連鎖がおきやすくなってしまうのです。

「自分は親に否定されて辛かったから、自分の子供に同じことをするのはやめよう」と思っていても、気づけば親と同じような行動をしてしまっていて、そのことに深く悩んでいる方もいるようです。

このような連鎖を食い止めるには、自分がアダルトチルドレンであることを自覚して「子供の前にまず自らと向き合う」ということをしなくてはいけません。どうして子供に抑圧的になってしまうのか?どうしていうことを聞かせないと気が済まないのか。

そこには、子供が自分の言うとおりに動かないと不安になってしまう「不安定な子供」がいるはずです。まずはアダルトチルドレンである自分の問題点を見つめること、そして自分を解放してあげることが問題解決のヒントになります。

アダルトチルドレンの問題点とは?「嫌なことを先延ばしにする癖」の自覚

あなたは嫌なことを先延ばししていませんか?

今やらなければならないことがあるのに、手を付けられない。なんとなく先延ばしにしてしまう…このような癖も、アダルトチルドレンの特徴のひとつです。

この癖を指摘され、他の特徴とともに「自分はアダルトチルドレンかもしれない」ということを考え始める人も。では、そうして先延ばしにしてしまうのでしょうか?

プレッシャーに弱いアダルトチルドレン

例えば、何かの締め切りがあったとします。その日までに片付けなければならない仕事です。早めに手をつければ十分に間に合う仕事なのに、なぜかそれができずにギリギリまで放置してしまう…。

周りから見れば「責任感がない」「だらしない」と見えるかもしれませんが、アダルトチルドレンがそういった行動に出ることには理由があります。

「その何かを片付けた後に、なにか言われること」が辛いのです。仕事をしていると、その過程で注意をされたり批判されたりということが出てきますよね。これがアダルトチルドレンには辛いのです。失敗をしたら怒られる、責められる。このことが問題を先延ばしにしてしまう理由です。

人間関係に振り回されて大事なことが置き去りに

また、アダルトチルドレンの多くは「誰にどう思われているのか」を考えることにエネルギーを使いすぎてしまい、仕事などの大切なことを置き去りにしてしまう傾向もあります。あまりにあれこれ考えすぎてしまうせいで、エネルギーを使って頭を疲弊させてしまうのです。

「考えすぎて、仕事をする気力までない」「仕事にまで誠実になれない」という悪循環を生み出してしまうのは本当に本人にとって辛いことです。大事なものをどんどん置き去りにしていってしまい、その間に失ったものの大きさから「やっぱり自分はダメな人間だ」と思い込んでしまう悪循環を繰り返します。

アダルトチルドレンに気づくには?どうやったら自覚できるのでしょう

インターネットはきっかけ…診断は医師の力を借りて

今はインターネット環境が整備されているので、ネット上の情報からアダルトチルドレンの情報を得て「自分もそうかもしれない」と気づく人も増えています。

もちろん、正しい判断は病院の医師に仰がなくてはなりませんが、ここで「アダルトチルドレンかもしれない可能性」に気づくことは当事者にとって非常に大きなことになるでしょう。それはとても大きな第一歩になります。

ただ、ネットの情報はあくまで「知るきっかけ」にすぎません。ここでネットの情報だけを鵜呑みにしてしまうと、もしかしたら別の病気だった時に症状を悪化させてしまうことも考えられます。アダルトチルドレンかどうかの判断は、病院の医師の診察を必ず仰いでください。

アダルトチルドレンの人は、幼少期などとても小さなころから心に葛藤を抱え、親に気を使って生きてきたという人ばかりです。長い時間の中で膨らんでしまった不安を消すには、やはり多くの時間が必要になるでしょう。

だから、努力してすぐに改善できないからと言って「ダメな人間だ」と思ってはいけません。ゆっくり、本当にゆっくり歩んでいけばいいのです。まずは、アダルトチルドレンであることを自覚して「変わろう」と思えた自分に拍手をしてあげてくださいね。

アダルトチルドレンであることに周りが気づいたら?本人の「自覚」への道

アダルトチルドレンを自覚してもらうには

当人ではなく、第三者がアダルトチルドレンであることに気づくこともあるでしょう。「もしかして、この人ってアダルトチルドレンじゃないかな」「辛そうだな」と思う時があるかもしれません。ただ、親に愛されて育ってきた人にアダルトチルドレンの気持ちはなかなか理解することは難しいでしょう。

そういう時は、当人の話しを聞いてあげて下さい。辛い気持ち、吐き出したいことを聞いてあげて下さい。そして、励ましてあげて下さい。

ただし、それが負担になってしまってもいけませんので、出来ないことは出来ないときちんと線引きをする必要があります。アダルトチルドレンの人は、知らず知らずのうちに依存してしまうこともありますので、周囲の方で線引きをしながら支えてあげて下さい。

近しい人なら、できれば一緒に病院に行ってあげるなどしてあげると改善が早くなる可能性があります。何事も「できる範囲で」を心がけながら接していきましょう。

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