自己愛性パーソナリティ障害の対処法は?接し方の注意点

自己愛性パーソナリティ障害は非常に古くから「ナルシシズム」としても知られており、わかりやすく言うと極度のナルシストであるといえます。自分に対して過大な評価をし、他人を見下す傾向から周囲とのトラブルが起きやすい特徴があります。

パーソナリティ障害の中には本人と接することで自分にも相応のリスクを伴うものがありますが、自己愛性パーソナリティ障害もその一つです。正面から向き合うことは非常にストレスになることから、接し方には注意が必要です。ここでは自己愛性パーソナリティ障害の特徴や接し方について解説します。

自己愛性パーソナリティ障害とは?その特徴

自己愛性パーソナリティ障害の最大の特徴は強すぎる自己愛や自尊心です。自分に対する理想が非常に高く、誰よりも優れていて特別な存在であり、そうでなければならないと強く思い込んでいます。

自分を誇大にアピールしつづけ、ときにはそのためにウソを付くことも厭いません。また周囲の人間は自分よりも劣っていると考えることも多く、他人を見下しがちなので人間関係のトラブルを起こしやすい傾向にあります。

自己愛性パーソナリティ障害チェック!典型的な症状

世界的な精神疾患の診断基準であるアメリカ精神医学会の「DSM-IV」によれば、以下のうち5つ以上が当てはまった場合に自己愛性パーソナリティ障害であると診断されます。

    <自己愛性パーソナリティ障害チェックリスト>

  • 自分が重要であるという誇大な感覚
  • 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
  • 自分が“特別”であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達(または団体)だけが理解しうる、または関係があるべきだ、と信じている。
  • 過剰な賛美を求める。
  • 特権意識
  • 自分自身の目的を達成するために他人を利用する。
  • 他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
  • しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
  • 尊大で傲慢な行動、または態度

自己愛性パーソナリティ障害は正常な対人関係を困難にしますが、自分を高めるために手段を選ばず、しかも自分をアピールすることに長けているため、ときには政治家などの職業で成功をおさめる人もいます。

理想と現実のギャップ

自己愛性パーソナリティ障害の根底にあるのは、自分に対する高い理想とそれに反する現実とのギャップです。自分に対する過大な評価は誰もが幼少期に経験する心理状態ですが、その幼い万能感を抱えたまま大人になってしまった状態が自己愛性パーソナリティ障害とも言えます。

自己の評価と実際の自分が一致していれば特に問題はありませんが、自己愛性パーソナリティ障害では両者が著しく乖離しているため、他人からは厄介に思われることも少なくありません。

自己愛性パーソナリティ障害の原因は?環境がポイント

自己愛性パーソナリティ障害はパーソナリティ障害の中でも古くから知られているため、発生の要因となる因子はいくつか特定されています。大きく分けると次の3つになります。

生来の気質

周囲の状況や人の感情の機微に敏感な気質を生来持っている場合、それが将来的な「他社の評価に対する過敏さ」に繋がりうると考えられます。この気質はある程度遺伝によって受け継がれる可能性もあります。

家庭での境遇

自己愛性パーソナリティ障害の原因の中核をなすのが家族との関係です。ほとんどの場合は親から甘やかされていたり、過剰な高評価を与え続けられてきた結果、自分の現実と一致しない肥大した自己評価が生まれてしまいます。

一方で悪い行動に対しては過度の否定がされるなど、肯定と否定が両極端であったことも原因のひとつです。これは情緒不安定な親に育てられたり、親の自尊心を満足させるための手段として利用されてしまったということにも関連します。

周囲の人たちとの関わり

主に大人ですが、親だけでなく周囲の人からも過剰な賞賛を受けるなど家庭の内外で身の丈以上の過剰な評価を受けてきたことが影響しています。

自己愛性パーソナリティ障害の治療!2つの治療を並行

自己愛性パーソナリティ障害の治療はカウンセリングなどの精神療法を中心に行います。抑うつや不安など情緒面での不調がある場合は投薬も並行して行われます。

精神療法

自己愛性パーソナリティ障害では自分に対する肥大した評価と、他社に対する共感性の欠如と言った特徴が見られるため、精神療法ではこれらを矯正・育成することになります。

虚飾した誇大な自分ではなく、ありのままの自分を受け容れることが目標となります。また他人を見下すなどの行動は共感の欠如から来るものでも在るため、他社に対する共感を育むというアプローチでも治療が行われます。

薬物療法

精神療法での治療中は、これまで保ってきた誇大な自己と本来の自己の両方に向き合わなければならないため、不安や抑うつなどの状態が生じる場合があります。自己愛性パーソナリティ障害の薬物療法は、精神療法を安全に進めるための補助的な位置づけです。

本人との接し方!ストレスにならないために

自己愛性パーソナリティ障害の本人といきなり対等な関係を結ぼうと考えるのは無謀です。本人は自分が特別で相手を劣ったものとして捉えているため、どうあっても初めは見下された状態からスタートします。

いたずらに欠点を指摘しない

誇大な自己像に反して、それを否定されたときに過剰に反応してしまうため、自己愛性パーソナリティ障害の人に対しては不用意に欠点を指摘したり、批判することは避けます。仮にこれをしてしまうと、たちまち敵としてみなされてしまうことになります。

太鼓持ちに徹する

自己愛性パーソナリティ障害は自分を「よいしょ」してくれる人に対しては好意を向けます。接する場合は相手の鏡として、その偉大な自己像を写し称えるだけに徹することが重要です。

冷静な対応が重要!第三者に頼るのも効果的

自己愛性パーソナリティ障害はその振る舞いから相手に対して大きな不快感を与えることもあります。しかし前述のように治療を円滑に進めるためには周囲の冷静な対応が求められます。

出来る限り相手の長所を褒めることに徹し、不興を買うような言動は避けるべきです。また両者の社会的な立場からハラスメントなどの問題が発生することもありますが、ここに至ってしまった場合は第三者に協力を求めるのが有効です。

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