両親の関係が悪くアダルトチルドレンになったピアノ教師の友人の話

夫婦の関係があまりうまくいっていない家族にアダルトチルドレンが出来上がってしまうという話はよく聞きます。そのなかでも特に印象に残ったある女性の話があります。

とても優秀なピアノ教師

彼女はグランドピアノを自宅に所持しピアノを何十人の生徒を持つとても優秀なピアノ教師でした。当然、当人も幼い頃からピアノを習い、音大に行くためのそれ専門の塾にも通っていました。

そして晴れて音大を卒業し、現在ピアノ教師になっているわけです。生徒はもちろん、その親たちにも大変評判が良く、口コミで広まっていまでは何十人もの生徒をもつ優秀なピアノの教師となったのです。彼女への印象もとても良く、しゃべり方は穏やかで、本当に女の子らしい素敵な細身の女性でした。

「母親から嫌われている」という彼女

親しくなってみてしばらくすると、彼女からこんな言葉をよく耳にするようになりました。「私は母親に嫌われているから」「何をやっても褒めてもらったことはないから」などです。ある日、なぜそんなふうに思うのか聞いてみました。

すると、「母親がね、父親から全く相手にされてないの。それで、その怒りの捌け口に私はずっとされてきたわけ。だから、何をやってもだめ、だめ、だめなわけ。でも、もう慣れちゃった。今は別に何にも感じないかな」

なぜ父親から母親が全く相手にされないのかは簡単な理由でした。「あ、それはね、仕事が忙しすぎるから。だからそれで専業主婦の母はただの家政婦なの。それに我慢できなくて私に暴言吐いたり、つねったりするんじゃないかな・・・」そう話す彼女の表情は淡々としていて、自分のことではなくまるで他人のことを話しているかのようです。

「お父さんはそのことに気付いているの?」と尋ねると「もっちのもちろんよ。わかってる、ぜーんぶわかってる。でもね、仕事第一で自分がこの家の主で、食べさせてやってるのに、何いってるんだって、感じ。絶対母親と向き合おうとしないの。それがまた母親の怒りを増殖させてこっちに飛んでくるんだけどね」

いつぐらいからそういうことをされていたの?

私からの質問は続きました。「いつぐらいからそういうことをされていたの?」

「うーん、もう赤ちゃんのときからかな、泣いてもほったらかしにされていた記憶ある。あと、学校で100点取らないとマジ手をつねられたの、アザになるぐらいね。99点でもだめ、100点じゃないとね。運動会も1番じゃないとだめ。書道展も、それから美術展も、ほらあるじゃない、学校で発表されるやつ、あれもね金賞取らないともう大変。家に帰ってからずっとぐちぐちぐち文句いわれたり、あなたはだめだ、やっぱりだめだ、っていわれ続けたもん」

どうしてピアノの先生になれたの?

それでどうしてピアノの先生になれたの、普通ならぐれるかやめちゃわない?と質問すると「うーん、ピアノはね、好きだったの。私自身が一人になれる唯一の時間でしょ?それにピアノはね、母は弾けなかったの。だから手を出せないでしょう?ピアノの先生は優しかったし、私、結構向いていたみたい、父が楽器を引くのが得意だったDNAを引いたのね。どんどん上達したの。

そしたら、発表会とかでも良い賞取れるようになってきて、母はこれなら!いける!みたいな感じでね。でもね、不思議だった。私がピアノを上手に弾けば引くほど彼女は(母親のことをときどき彼女と呼ぶ)不機嫌になっていったんだよね。でね、ある日突然、彼女はお菓子教室に通い始めたの。

でもね、すごいんだよ、型からちょっとでもはみ出した大きさの合わないパンは全部「だめ、だめ、だめ!こんなのだめ!」ってすごい大声で叫んで捨てちゃうの。食べれるんだよ。それなのに捨てちゃうの。そういうときに限って私のピアノの音が家中に響いていてたからね、きっと私に嫉妬してたんだと思う。

とにかくね、私が二番でもだめ、でもピアノで1番でもだめなわけよ。」もう途中から聞いていて疲れてしまいました。

機能不全家族だった

「実は、うち、機能不全家族っていうんだって。友達が教えてくれたの。父親が母親と向き合おうとしないこと、母親が一人娘の私を標的にしていじめぬいていること、でも外から見るとお金持ち(実際すごいお金持ちでした)の立派な家族で娘は優秀なピアノ教師、もう完全家の中壊れてるのに絶対に外ではわからない、そういうの機能不全家族っていうんだって。でね、そういう家に生れた子どもは大概アダルトチルドレンなんだって」その言葉は聞いたことがありました。

最近はやっているなとも思っていました。それから延々、自分の家族がどんだけ見栄っ張りでどんだけ壊れているかを彼女は話してくれました。

そんな彼女が結婚??

実は結婚することになっていてその招待状をもらうために会った日にそういう話を聞かされたわけです。まさかこの目の前にいる清楚で素敵で彼女が、しかも幸せの絶頂にあるはずの彼女からこんな話を打ち明けられるとは思ってもみませんでした。

結婚式当日はすごかったです。私がみていたかぎりでは父親と母親は全く目を合わせませんでした。娘がキャンドルサービスで両親のテーブルに行ったとき彼女の表情はこわばっていました。父親は嬉しそうに外面笑顔で(彼女がそう名付けてました)ニコニコしていましたけど、母親は鬼の形相で彼女を見つめていました。

あれは異様な光景でした。多分招待状をもらった日に彼女からアダルトチルドレンの話を聞いていなければ私も気付かなかったかもしれません。でも知っていたのですぐわかりました。彼女の手はガタガタふるえてました。

結局最初から最後まで花嫁の娘に笑顔を見せない母親を見て、私は彼女が本当に気の毒に思いました。わかっていてわざと向き合おうとしない父親に対してはあきれるというか、腹さえ立ってきました。

それはそれは盛大な立派なお式と披露宴でした。彼女が結婚した人は優しそうななんでもいうことを聞いてくれそうなタイプの方でした。

「絶対子供を産まない」という彼女

結婚生活は彼女がグランドピアノを置ける家で教師を続けながらわがまま放題やっているそうです。彼女は子どもは絶対産まないといっていました。

今やっと夫相手にわがままできて、自分のしたいことして褒めてもらい、幸せだから、だからそれを子どもにうばわれたくないそうです。またもし産んだとしても自分がされたことをまた自分の子どもにしてしまうに違いないと思うからという不安もあるからだそうです。

人は見かけによらない、今でも忘れない強烈な印象を残したアダルトチルドレンの話です。

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