パーソナリティ障害の3つの原因!治療すれば治る?

社会生活や人間関係で必要なコミュニケーションの面でさまざまなトラブルを抱えがちなパーソナリティ障害。その原因はまだはっきりと特定されていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。

完全に原因を絶ち予防することは困難ですが、適切な治療によって「治す」ことは可能です。ここではパーソナリティ障害の原因と考えられているものと、どのような治療を行うと治るのかを解説します。

パーソナリティ障害の原因は?3つをチェック

個人の人格がベースになって起こるパーソナリティ障害ですが、もちろん初めから社会的に逸脱した思考パターンに捕われているわけではありません。

他の精神疾患と同様、原因は非常に複雑に絡み合っているためひとつに絞ることは困難ですが、ある程度要因となるものはわかっています。

明確な原因はわかっていない

うつ病のような精神疾患と異なり、パーソナリティ障害ではたとえば慢性的な強いストレスといったように、明確な原因が特定されているわけではありません。

ただどうしてパーソナリティ障害になるのかまったくわからないというわけではなく、発症の要因となるものはいくつか挙げられています。パーソナリティ障害はこれらのいずれか、あるいはすべてが複雑に絡み合うことで発生すると考えられています。

    <原因と考えられるもの>

  • 幼少期の環境
  • 遺伝的な要因
  • そのときどきの社会情勢

幼少期の環境

人格の形成には子供の頃の体験が深く関係しているため、幼少期の家庭環境や親(特に母親)との関係が不安定であった場合、将来パーソナリティ障害になる可能性があると言えます。

気分屋の親のもとで育てられ、常に親の顔色を伺わなければならなかったり、親が子に対して無関心だったような場合、子どもは親や他人へ不信感を持つようになります。これが将来の人格に大きな影響を与え、成長してからの性格や精神障害のリスク、そしてパーソナリティ障害に関係しています。

遺伝的な要因

人間の性格はある程度遺伝的な要素が関係していることは知られていますが、パーソナリティ障害も根本は性格に起因するものであるため、やはり遺伝性の要因はあると考えられます。

ただしこれは親がパーソナリティ障害的な傾向があれば必ず子どももパーソナリティ障害になるというわけではなく、あくまでそのような傾向を持って生まれてくる可能性があるというものです。

後述するように社会生活や精神的に支障を来さない程度の人格であれば、パーソナリティ障害と診断されることはありません。それは個性や性格として処理されます。

社会情勢

家庭環境や遺伝要因に加え、近年ではその人が暮らす社会の環境や情勢も影響していると考えられています。人間は家族に次いで社会を基盤として生きていくため、当然社会環境が影響している可能性はあります。

過度な競争社会や不安定な経済情勢などのもとでは精神疾患の数や自殺者数が増加することがわかっていますが、その中にはパーソナリティ障害も多かれ少なかれ含まれています。

また国によって異なる文化や国民性が原因になるとも考えられます。たとえば個人主義で主体性が重んじられるアメリカなどでは対人恐怖症のように、他人との関係に恐怖を覚える精神疾患はすくないとされます。

逆に同調圧力が非常に強い日本では輪から一歩外れることはそのまま社会からの断絶と捉えられるため、強いストレスを感じながらも他人と無理にかかわらなければならず、統計上の数字では特定の精神疾患の患者数が多い傾向にあります。

人格はどこから障害になる?その基準とは

パーソナリティ障害は「人格が障害されている状態」を指すもので、かつては人格障害と呼ばれていました。社会や文化の平均値をひとつの円だとすると、パーソナリティ障害はその円から大きくはみ出した状態になります。

社会のあり方は構成員である人間の性格や思考の平均値で決まりますが、パーソナリティ障害はこの平均値から人格や思考があまりにも外れているために正常な社会生活を送ることが難しい状態を言います。

パーソナリティ障害の治療は?2つの治療法

パーソナリティ障害は根本には個人の性格や境遇があるものの、ただの性格の問題ではなく明確に「障害」として治療の対象となります。

ここまで触れてきたように原因は複合的なものであるため、明確に特定することは難しいですが、治療をすることは可能であり治療法も確立されています。パーソナリティ障害の治療には大きく次の二つの方法が用いられます。

精神療法

パーソナリティ障害の治療では、障害の源になっている「極端な思考パターン」を社会の平均値に近づけていく=正していくことが一番の目的です。考え方を変えることは薬では難しいため、カウンセリングや認知行動療法を中心とした精神療法や心理療法が行われます。

治療者との対話や作業の中で自分の中にある極端な思考を繰り返し自覚し、そこから抜け出していくのが治療の内容です。一朝一夕でどうにかなるものではなく、これには相応の時間が必要です。

薬物療法

パーソナリティ障害は精神療法が主な治療ですが、同時に薬でも症状を軽く出来ることがわかっています。また他の精神疾患を合併することも多いため、その治療のためにも薬物療法を並行して行います。

本人との接し方は?気を付けるポイント

パーソナリティ障害の本人と接する際は、適切な接し方やコミュニケーションの方法を知っておく必要があります。不適切な接し方をしてしまうことで症状が悪化することもあるため、注意が必要です。

心がけることと注意点

パーソナリティ障害の本人と接する場合は「距離感と境界」が何よりも重要です。適切な距離感を保つことは難しいものですが、否定的なことや批判をすると相手の精神状態を大きく乱してしまいます。逆に親密になりすぎたり甘やかしたりすると依存関係に陥ってしまいます。

この距離を保つためには相手と自分の間に明確なボーダーラインを引くことが大切です。「ここまではするけどここからはしない」のように、しっかりとした基準を設けることで極端な関係になることをある程度防ぐことができます。

パーソナリティ障害は治る?判断の基準は?

肉体的な怪我のように目に見える傷が塞がれば完治というものではありませんが、治すことは十分に可能です。パーソナリティ障害に限らず精神疾患の全般に言えることですが、正常な状態にまで治すためにはある程度の時間が必要です。

どこまでいったら「治った」ことになる?

パーソナリティ障害の治療は、本人が極端な思考による問題を抱えること無く社会で生きていくことができるというのがゴールです。精神的な辛さは個人の主観によるものであるため、明確に「ここまで来たら完治」という基準はありません。

治療はできる!ゆっくりと焦らずに!

パーソナリティ障害を始め、多くの精神疾患や精神障害は様々な要因が複雑に絡み合って発症するものです。特にパーソナリティ障害は個人の人格に起因するものであるため、原因をひとつに絞ることは困難です。ただ幼少期の体験や過去のトラウマなどが特に強く影響することは有力視されています。

パーソナリティ障害の治療はそういった複合的な原因や、その人が育つ過程で受けた傷などを癒しながら行っていきます。治療には多くの場合数年単位で時間がかかるほか、周囲の冷静な支援が欠かせません。

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