回避性パーソナリティ障害ってどんなもの?3つの大きな原因とは

最近の若者に多いと言われている回避性パーソナリティ障害。人前で恥をかくことや否定されることを極度に恐れるあまり、人を遠ざけ困難から逃げるという行動に繋がります。

回避性パーソナリティ障害では強いストレスから他の精神疾患を併発することもあるほか、本人が孤立しがちであるため周囲の支援が重要です。ここでは回避性パーソナリティ障害の特徴や原因、どのように本人と接すればいいのかを解説します。

回避性パーソナリティ障害とは?その特徴

回避性パーソナリティ障害は、他人からの批判や嘲笑、恥をかくことを極度に恐れるあまりに人との接触を避け、引きこもるなどして社会から孤立してしまうという特徴があります。

失敗を恐れるあまり困難から逃げてしまうことから、受験や就職活動、就職してからの仕事などでさまざまなトラブルを抱えがちです。

他人が嫌いというわけではなく、むしろ関わりたいと思っているのに恐怖からそれが出来ないという葛藤を抱えているため、強いストレスからうつ病などの他の精神疾患に発展するケースもあります。

回避性パーソナリティ障害の基準!その症状は?

アメリカ精神医学会の診断基準「DSM-5」では、以下のうち4つ以上が当てはまる場合に回避性パーソナリティ障害として診断されます。

    <回避性パーソナリティ障害チェックリスト>

  • 批判、非難、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。
  • 好かれていると確信できなければ、人と関係をもちたがらない。
  • 好かれていると確信できなければ、人と関係をもちたがらない。
  • 社会的な状況では、批判される、または拒絶されることに心がとらわれている。
  • 不全感のために、新しい対人関係状況で制止が起こる。
  • 自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている。
  • 恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動にとりかかることに、異常なほど引っ込み思案である。

強い劣等感が根底にある

回避性パーソナリティ障害の人は自分は社会的に不適格であると強く考えているため、強い劣等感や自己否定感から社会的な関わりを避けてしまいます。

自分に自信がないというレベルではなく、自分なんて社会にはふさわしくないという非常に強い自己否定を持っています。自分で自分を強く否定している一方で、他人に否定されることを極度に恐れます。

回避性パーソナリティ障害の原因!環境が重要

回避性パーソナリティ障害の原因は明確に特定されてはいませんが、多くの人は子供の頃に親から厳しい扱いや過度な否定をされた経験や、学校などで長期にわたるいじめに遭ってきた経験を持っています。

おおむね大学生程度の年齢で自分の問題に対する自覚が生まれ、そこから前述した思考や行動のパターンに陥ることから苦痛を感じ始めます。他にも社会的因子、遺伝的要因も複合的に関係していると考えられています。

生育環境

親からの理不尽な批判や否定、親の期待通りに振る舞わなければ否定されるなど、親からのさまざまな類の虐待を受けてきたことが一つの大きな原因とされます。

この体験によって自分には何の価値もないという無価値感が強く植え付けられ、回避性パーソナリティ障害の典型的な行動・思考に陥ってしまいます。また他人から否定・排除されてきた経験という観点からはいじめも大きな要因になります。

社会的な因子

「リア充」や「ぼっち」など、学生の社会の中で人と交流できるか否かによって人格の評価も決まってしまうような風潮が強く、このことも回避性パーソナリティ障害の原因と考えられます。

明るくひょうきんな人間が高い評価を受けるという社会的な風潮が元凶となり、引っ込み思案や臆病などの控えめな性格を持つ人は否定的な評価を受けたり人の輪から排除されがちです。

ある意味で非常に日本的ではありますが、このように人間関係の閉鎖性や排他性などが回避性パーソナリティ障害に繋がりうると言えます。

遺伝的要因

個人の気質は遺伝によって受け継がれることもあり、臆病や引っ込み思案のような性格傾向が遺伝した上で上記のような環境で育った場合、回避性パーソナリティ障害となってしまうと考えられます。

回避性パーソナリティ障害の治療法!2つの治療を並行

回避性パーソナリティ障害は「人と関わりたいのに怖くて出来ない」という葛藤から非常に強いストレスや不安を抱えており、他の精神疾患を併発することもあります。

そのためパーソナリティ障害全般に共通するように、カウンセリングなどの心理療法を中心としながらも、薬物療法の比重も比較的高いと言えます。

精神療法

カウンセリングや認知行動療法のような治療をはじめ、回避性パーソナリティ障害では集団療法という治療法が取られる場合もあります。これはグループの中で自分と周囲の関係や互いが及ぼす影響について理解を深め、自己主張ができるように訓練をしていくものです。

薬物療法

回避性パーソナリティ障害では強い不安や抑うつ状態が併発することが多いため、抗うつ剤や抗不安薬などの薬を処方しながら気持ちを安定させていくことが重要になります。

本人との接し方は?しっかりと見守ることが大切

回避性パーソナリティ障害は周囲の人々との関係を円滑に築けるようになることが最終的な目標です。そのため医療機関での治療だけでなく身の回りの人たちとの関わり方も非常に重要になってきます。

分かりやすい肯定をし続ける

回避性パーソナリティ障害の人は自分に対して否定的なイメージを強く持っています。また他人からの評価にも過敏であるため、接し方には配慮が必要です。

否定したりけなすことは論外で、とにかくどんな些細なことでも何かを成し遂げたときは肯定したり褒めるなどします。これを繰り返し続けていくことで本人に自信を芽生えさせます。

本人の気持ちや主体性を尊重する

回避性パーソナリティ障害は親や周囲の人間に支配されて否定されてきたという体験が大きく影響しています。いわば自分の人生を生きられていない状態なので、周囲の人は本人の主体的な意思決定を尊重することが大切です。

精神疾患の併発に注意!しっかりと支援を

回避性パーソナリティ障害は近年になって注目が集まっているパーソナリティ障害です。その背景には人の輪を一歩外れると絶望や孤立が待っているという日本社会の現状が強く影響を及ぼしています。

本人と関わるときは肯定をし、成長を後押しするような気持ちを持つことが必要です。また障害の特性上精神疾患を併発しやすいため、本人が孤立することを防ぎながら注意深く接することが重要です。周囲の理解者との関係の中で徐々に変わっていき、最終的には自分で自分を肯定できるようになります。

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