境界性パーソナリティ障害の名前の由来!「境界」の持つ意味とは?

全部で10種類あるパーソナリティ障害の中でも、最も患者の割合が高く、その破壊力もケタ違いなのが境界性パーソナリティ障害です。彼らの特徴としては、患者本人よりも周囲の人が感じる苦痛が非常に大きいということがあげられます。

パーソナリティ障害の代名詞でもある境界性パーソナリティ障害。ですが、「境界性」とはいったいどういう意味なのでしょう?境界性パーソナリティ障害のネーミングの由来や意味に迫ります。

境界性パーソナリティってどんな疾患?その特徴とは?

境界性パーソナリティの特徴として、周囲を困らせるような問題行動を繰り返すことがあります。もちろん本人も非常に苦しい思いをしているのですが、それ以上に周囲の人たちを振り回し、疲れさせてしまいます。

境界性パーソナリティ障害の4つの特徴

境界性パーソナリティ障害の大きな特徴は4つあります。
<境界性パーソナリティ障害の4つの特徴>

  • 見捨てられ不安:自分は捨てられるのではないかという恐怖心
  • ためし行為:見捨てられ不安が行動化したもの
  • 理想化とこき下ろし:崇拝していた相手でも、見捨てられると感じたら徹底的に批判する
  • 問題行動:自傷行為・自殺未遂・性的逸脱・薬物乱用など

根っこにあるのは見捨てられ不安

境界性パーソナリティ障害の人のさまざまな特徴の一番の根底にあるものは、「見捨てられ不安」です。相手に捨てられるのではないかという不安感から、相手の愛情を試すためにありとあらゆる行動で相手を試します。

見捨てられる予感がすると、見捨てられる前に「見捨てる」ことを選びます。これが理想かとこき下ろしの原理です。それほどまでに「見捨てられること」が怖いのが、境界性パーソナリティ障害の人たちなのです。

境界ってなんのこと?名前から症状や特徴をイメージできない?

境界性パーソナリティ障害という言葉だけを聞いて、どんな人を思い浮かべますか?具体的な症状がいくつ頭の中に浮かんできたか数えてみてください。

ほかのパーソナリティ障害のネーミングは?

パーソナリティ障害は、その特徴から10種類に分類されており、それぞれに名前が付けられています。自己愛性パーソナリティ障害、妄想性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害などです。これらの名前はその症状とリンクしているため、非常にイメージしやすいものとなっています。

「境界性」は症状がイメージできない

ところが、境界性パーソナリティ障害は、他のパーソナリティ障害とはやや趣が異なっていると感じませんか?自己愛性パーソナリティと聞くと、「自己愛が強いタイプなんだな」と想像することができます。ですが、境界性パーソナリティ障害というネーミングからでは、いったいどのようなタイプのパーソナリティ障害なのかピンときません。

境界性とはいったいどのような意味なのでしょうか?

「境界」の意味とは?境界性パーソナリティ障害は何の境界なのか?

境界性パーソナリティ障害は、別名「ボーダーライン・パーソナリティ障害」とも呼ばれます。つまり、彼らは何かのボーダーライン上にいると診断されているわけです。その境界線とは、「各精神疾患」です

診断不能の疾患だった?

境界性パーソナリティ障害は、今でこそ確立された疾患ですが、発見当時は非常にあいまいな概念でした。「時には統合失調症のような症状を呈し、またある時にはうつ病のように見える。そしてまた別のタイミングでは不安神経症の症状を見せる。」

このように、各疾患の間を行ったり来たりするため、診断名を確定させることができなかったのです。

確定診断の「境界線上」にいる

「どの精神疾患の定義にも当てはめることはできないけれど、かなり近いところにいる」。つまり、各疾患の境界線上にいたのが境界性パーソナリティ障害の患者たちだったのです。
このような特徴からつけられたのが、境界性パーソナリティ障害という診断名です。

どの疾患でもない?境界性パーソナリティ障害は病気なのか?

境界性パーソナリティ障害は、存在している精神疾患の診断基準ギリギリのところを行き来しているという性質を持っています。では、境界性パーソナリティ障害は「疾患」としてとらえること自体が可能な事なのでしょうか?

病気は新しくつくられる

昔から境界性パーソナリティ障害の人たちは存在していました。しかし、境界性パーソナリティ障害の「患者」が誕生したのは、もっとずっと後になってからです。なんだかわからなかった彼らのために作られたのが、境界性パーソナリティ障害という病なのです。

性格と障害の違い

パーソナリティとは人格のことです。誰しもが持っており、個人個人で全く異なるのが人格。では、パーソナリティ障害の人たちは「そういう性格」だとみなしても違和感はありません。

パーソナリティが「性格・個性」か「障害」かに分けられる基準は「生活上の困難や問題の程度」によります。本人や周囲が問題だと捉えていないのなら、仮にパーソナリティ障害の症状を呈していたとしても「障害」ではないのです。

確定診断は難しい!だからこそ「境界性」パーソナリティ障害!

境界性パーソナリティ障害は、症状が境界線上にあることが最大の特徴。境界性パーソナリティ障害であるかどうかの見極めは難しいのです。

どの病気にも当てはまるし当てはまらない

受診時の精神状態によって、彼らの主症状は大きく異なります。そのため、「うつ病」と診断されることもあれば「統合失調症」や「適応障害」、「摂食障害」などと診断される場合もあります。

しかし、別の日の受診では様子が全く異なるため、彼らが何の疾患なのかの判断が困難となるのです。

一度で診断はできない?

その独特の症状から、境界性パーソナリティ障害であるという確定診断は慎重に下されます。受診時にどの症状が強く現れているかによって、診断を見誤る可能性をはらんでいるためです。

そのため、何度も診察を行うことで初めて、確定診断がなされるのが標準的なステップとなります。

実はわかりやすかった!境界性とは「各疾患の狭間」のこと!

名前を聞いただけでは、どんな障害なのかイメージしにくい境界性パーソナリティ障害。ですが、そのネーミングの由来を紐解いていくと、「境界性」という言葉のチョイスがいかに妥当で的確であるかがわかります。

その時々で主症状がころころと変わり、各精神疾患の狭間を行き来する。本人も周囲も現実として生活上で苦しんでいるのに診断名がつかない。そんな彼らのために作られたのが、境界性パーソナリティ障害という名前だったのです。

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