境界性パーソナリティの症状と原因は?接するときの3つのポイント

パーソナリティ障害にはいくつもの種類がありますが、中でも一番多いのが境界性パーソナリティ障害です。統計的には若い女性に多く、恋愛を始めとして人間関係の様々な局面で問題が起こりやすい特徴を持っています。

そのためパーソナリティ障害の中でも特に本人との接し方に注意が必要であり、関わる周囲の人は特性などをよく理解しておくことが重要です。ここでは境界性パーソナリティ障害の特徴や原因、本人との接し方について解説します。

境界性パーソナリティ障害とは?その特徴

境界性パーソナリティ障害は多数のパーソナリティ障害の中でも特に気分の変動が激しく、感情が不安定であるという特徴があります。

気分の変調などの神経症的な側面と、現実を正しく認識できないという統合失調症的な側面があるため、二つの疾患の境界にあるという意味で「境界性」という名前が付いています。

境界性パーソナリティ障害の症状は?代表的なもの

境界性パーソナリティ障害では以下のような思考や行動の特徴が見られます。おもに他人との関係の中でこれらの思考パターンが出るため、対人関係のトラブルが多い傾向にあります。

    <境界性パーソナリティ障害の思考や行動>

  • 他人に見捨てられるのではないかという不安を抱いている
  • 感情が不安定で安定した人間関係が築けない
  • 自傷行為や自殺未遂を繰り返すことがある

根底にある「見捨てられ不安」

境界性パーソナリティ障害の根底にあるのは、現実か妄想かを問わず「他人に見捨てられるのではないか」という強い不安や恐怖です。たとえば「相手が約束の時間に遅れてきた」などのほんの些細な出来事も、自分が見捨てられたと強く思い込んでしまいます。

こうした強い見捨てられ不安の一方で、少しでも心を開けそうな相手や信頼できそうな相手に対しては過度に依存的になり、ときには自傷行為や不安定な感情によって相手を混乱させます。これは相手がどの程度までなら自分を見捨てないでいてくれるのかを「試す」という意味も持っています。

境界性パーソナリティ障害の原因は?2つの要素

原因の特定が難しいことは他のパーソナリティ障害と同じですが、境界性パーソナリティ障害に関しては遺伝的要因よりも幼少期の家庭環境などが特に強く影響することがわかっています。

遺伝的な要因

人間の性格はある程度親から遺伝することがわかっており、親が境界性パーソナリティ障害的な性格の傾向を持っている場合、子どももその傾向を持って生まれてくる場合があります。

あくまで傾向が遺伝する可能性があるという意味なので、パーソナリティ障害そのものが完全に遺伝するわけでは無いという点に注意が必要です。

環境的な要因

境界性パーソナリティ障害では幼少期の親との関係が大きく影響していることがわかっています。幼少期は母親との愛着関係が非常に重要で、これが将来的に他人に対する接し方や信頼のベースになります。

この時期に虐待を受けていたり、不安定な家庭環境にいるなど、母親との関係がうまく構築できなかった場合に将来の境界性パーソナリティ障害の大きな因子となります。

母親が過干渉であったり子どもに対して否定的であるような場合は、子どもは正常な自己肯定感を育むことができず、人格形成に甚大な影響を及ぼします。これは境界性パーソナリティ障害以外にもさまざまな精神疾患の土台となってしまう可能性があるものです。

遺伝要因と環境要因の関係

遺伝と環境のどちらかが当てはまるから必ず境界性パーソナリティ障害になる、と言い切ることはできませんが、遺伝的な要因を持ちながら上記のような環境で育った場合に発症することが多いと言われています。

境界性パーソナリティ障害の治療は?2つの方法

境界性パーソナリティ障害の治療は大きく二つのアプローチに分かれ、両方を並行して行うことになります。年齢を重ねるごとに落ち着いていくとも言われますが、いずれにせよ相応の時間が必要です。

精神療法

カウンセリングや認知行動療法など、自分の中にある極端な考え方や過去の境遇に向き合う治療がメインになります。パーソナリティ障害の治療全般にも共通するものですが、境界性パーソナリティ障害の場合は特に過去の記憶などに対しても治療的なアプローチが必要です。

最終的には本人が自分の認知のゆがみを自覚し、それを正しながら社会生活に支障を来さないレベルまで思考パターンを変化させていきます。問題がなく生活を送れるようになれば、それが治療のゴールになります。

薬物療法

境界性パーソナリティ障害では感情が非常に不安定であり、抑うつ状態や発作的な感情の爆発を薬でコントロールします。また近年の研究で治療薬によって境界性パーソナリティ障害自体の症状もある程度抑えられることがわかっています。

ただし境界性パーソナリティ障害では処方された薬を大量に飲むなどの自殺未遂が多いため、薬物療法はあくまで精神療法の補助として慎重に行われます。

本人との接し方!気を付けるポイントは?

境界性パーソナリティ障害の本人と接する場合は、接し方を気を付けないと自分にも相手にも悪い影響を及ぼしてしまいます。最悪の場合は境界性パーソナリティ障害の人に引きずられるように変調をきたし、共倒れしてしまうおそれもあります。

近すぎず遠すぎずの距離感

境界性パーソナリティ障害の人は自分に親身になってくれる人に対しては過剰に依存的になり、自分のペースに引きずり込んでしまいがちです。

逆に少しでも離れるような素振りを見せると深い絶望を感じ、攻撃的になったり自殺企図に繋がるなどのおそれもあります。突き放す必要はありませんが、同情しすぎることなく常に一定の距離を保つ事が互いにとって重要です。

境界線を明確にする

境界性パーソナリティ障害の人と接する際には、ときに毅然とした態度が必要になります。「ここまではできる、ここからはできない」のように、相手に対して出来ることと出来ないことをはっきりと伝えることで、両者の間に明確なボーダーラインを引きます。

距離感をが重要!上手に付き合っていくために

境界性パーソナリティ障害はその特徴ゆえに周囲の人間とのトラブルが非常に多いパーソナリティ障害です。本人は常に不安定な感情を抱えているため、周囲の人たちは安定した冷静な態度で接することが重要です。

また境界性パーソナリティ障害の人は幼少期に不安定な親に振り回された境遇を持っていることが多いため、周囲の人はいつも一定の立場を取りながら、そのときどきで対応を変えるようなことは避けます。

毅然とした態度、適切な距離感、明確な境界線の3つのポイントを厳守することで、共倒れを避けながら本人をサポートすることも可能です。

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