アダルトチルドレンがきっかけに?「境界型人格障害」を知っていますか?

時に、アダルトチルチルドレンの陰には大きな障害が潜んでいることがあります。中でも、注目したいのが「境界型人格障害」の存在。最近は「境界性パーソナリティ障害」と呼ばれることもあり、アダルトチルドレンの存在がクローズアップされるとともにこの障害の存在も広まりつつあります。

アダルトチルドレンは、心の根底に人間不信を抱えています。親から肯定されずに育ってきた子供は、自分が否定されることが当たり前になってしまっているために、「友情」「愛情」を信じることができません。

この強い人間不信は、友達だったり恋人だったりという近しい人に対する「見捨てられるかもしれない」という不安になってあらわれます。ちょっとしたことで「私を見捨てるつもりだ」と考えてしまい、相手を過剰に束縛しようとしたりお金を貢いだり、対人関係でさまざまなトラブルを起こすようになります。

「境界型人格障害」になってしまうと、人間関係を正常に築くことができなくなってしまうために「トラブルメーカー」とされることも多く、当人はとても辛い思いをします。

しかし、当人にとってはそれが当たり前なので、境界型人格障害であることに気づかず辛い思いを抱えたまま時間を過ごしてしまっていることも多く、「気づき」の大切さが伺えます。「境界型人格障害」とはどんな障害なのか?基本的なことをまとめてみました。

アダルトチルドレンの人に多い?「境界型人格障害」とは

「あなたってどんな人なの?」に答えることはできますか?

アダルトチルドレンの特徴に、「相手に嫌われることを極端に恐れる」というものがあります。これはどんな人でも少なからず持っている感情ですが、アダルトチルドレンの人は「相手が離れていくことを恐れるあまり、相手が望んだ人格になろうとする」というところがあります。

好きな食べ物から趣味から、お金の使い方まで相手に合わせようとしてしまうため、アダルトチルドレンの人は「本当の自分はどんな人だと思う?」と聞かれたときに、答えることができません。

実は、これは「境界型人格障害」の特徴にも当てはまります。境界型人格障害の人は心の中に「積み重ねてきた自分の姿」がありません。自分がどういう人間で、どういう人格なのかの全体像が解っていないために、相手を通して自分を見ようとします。このため、相手が変われば自分に対するイメージも変わってしまいます。

「嫌われるのが怖い」「見捨てられることが怖い」という恐れは、自分を自在に変化させてまで相手に必要とされたい・好かれたいという感情へとつながり、自分が何者かという基本的なことさえ曖昧にしてしまいます。これは「相手によって自分をコロコロ変える」「いうことがしょっちゅう変わる」という評価につながってしまいます。

自分がないから「あの人のせいだ」という思考に陥りがち

一般的な考えだと、何かトラブルがあった時に責任をとるのはトラブルを起こした本人です。「自分で決めてやったのだから、自分で責任を取るのが当たり前」という思考のもと、行動する人がほとんどでしょう。

しかし、アダルトチルドレンの場合も境界性人格障害の場合も「自分」がありません。「こうすれば他人によく思われる」という思考で動いているので、トラブルがあった時にも「相手が悪いからこうなった」にする傾向があります。

自分の意思で物事を決定する勇気もなく、そして失敗をしたときは「失敗をしたら嫌われる、相手に見放される」という考えが働くため、過剰に「あの人のせいだ、あの人が悪い」という気持ちになってしまいがちです。これが、人間関係のトラブルにつながります。

アダルトチルドレンに似ている~「境界型人格障害」は感情的になりやすい

「自分を否定された」という怒りが感情的にさせてしまう

境界型人格障害の人は、少しのことで癇癪をおこしたりものすごく怒ったりします。すぐに感情的になったり怒ったりする人は、周囲から見れば「とても短期でワガママ」にうつるかもしれません。

でも、境界型人格障害の人は「ちょっとした否定でも、すべてを否定されたように感じてしまう」という特徴があるために、すぐに怒ったり泣いたりという行動に出やすいのです。はた目には大げさなほどの癇癪や怒りだったとしても、本人は深く傷つき、「自分には価値なんてない」「生きていてはいけない人間だ」などと思いこんでしまっています。

「何かが起きた時に、こう思う」という思考を「認知」と呼んでいますが、境界型人格障害の人はこの認知がズレてしまっていることが考えられますので、専門医のもとで「考え方のどこが歪んでしまっているのか」をきちんと把握し、何を改善していけばいいのかを考えていく必要があります。

アダルトチルドレンとの共通点!「境界型人格障害」は0か1の考え方

一面だけをみて0か1かを判断してしまうところはありませんか?

人間はいいところばかりではありませんし、悪いところばかりでもありません。ある面を見たら悪い人でも、別の面から見たら「いい人」になることもあるでしょう。多様性があるから人間は面白いのです。

しかし、境界型人格障害だと一面をみただけで人の評価を決めてしまい、白か黒かの考え方だけで相手を見てしまうようになります。今まですごく褒めていた人のことを突然けなすようになったり、手のひらを返したかのように攻撃するようになったり、白黒思考というのは相手との関係に軋轢を生みだすことになります。

グレーゾーンを学んでいくことで解決する

人間は白か黒かでできていない、「グレーゾーンもある」ということを理解することで、この思考から抜け出すことができます。「自分の考えは極端なんだ」という自覚を持ち、人に対して「いい面も悪い面もある」と意識してみていくことで、0か1の思考は必ず変えていくことができます。

アダルトチルドレンにせよ、境界型人格障害にせよ、この1か0かの思考で自分を0にしてしまいがちだからこそ苦しむのです。グレーゾーンの思考を持つことは、自分が楽になることにもつながります。

アダルトチルドレンもと同じ特徴!境界型人格障害の依存体質

誰かに何かを決めてもらおうと思っていませんか?

アダルトチルドレン・境界型人格障害の共通点に「依存体質」というものがあります。例えば、あなたに嫌いな人ができたとしますよね。自分がその人のことを嫌いなら、無理して合わせる必要はなく「嫌い」でいいのです。

しかし、アダルトチルドレンや境界型人格障害の人は、この「嫌い」という評価に自信が持てません。相談する相手もその人のことを「嫌い」と言わないと安心できません。「別に嫌いじゃない」と言われると、「嫌いな自分が悪いのだろうか」と自分を責めたり、自分も好きにならなければならないという考え方をしてしまいます。

自分に自信がないからこそ、自分で答えを出すことが出来ず「誰かに答えを出してほしい」というところもあります。もちろん、人間ですから誰かに相談をして答えを導き出すことはたくさんあるでしょう。

でも、この場合は「相談をして、答えを出すのは自分」ではなく「相談をして、相手に答えまで決めてほしい」になってしまっているため、相手にしてみれば「重い」「そこまで頼らないでほしい」という気持ちになり、やがて離れていく要因になってしまいます。

アダルトチルドレンの多くが人間関係の構築でつまづいてしまっているのは、この依存体質が相手を苦しめることになってしまっているためです。

アダルトチルドレンに多い?境界型人格障害を治すには

一人で治すことは難しい…協力者の存在が不可欠です

境界型人格障害を治すには、まず本人が「このままではいけない」と向き合うことが大切です。境界性人格障害は、「統合失調症」をはじめとする重い精神病と、軽い精神病の境目。つまり、放置してしまうと重篤な精神病になってしまう可能性もあり、できるだけ早めに自覚をして治療をすることが必要です。

本人は気づかないけれど周りを振り回してしまうことも

「境界性人格障害」になると、心の中に境界線ができます。幸せな自分と、不幸な自分。つまりこれが「1か0かの思考」で、ちょっとしたことでものすごく怒ったり、逆に急に!ニコニコしたり…ということを繰り返します。

その間の穏やかな状態が極めて少ないので、周りは機嫌が良くなったり悪くなったりの当人にかなり振り回され、疲弊していくことになります。

境界型人格障害の人から、周りの人が離れていくのはまさにこのため。周りが疲弊して、ついていけなくなってしまうために離れることを選んでしまうのです。でも、当人は自分の気質が特別なものとは思っていないので、どうして人が離れていくのかが解らないことも…。

「何もしていないのに人が離れて行ってしまう」と思い込んでしまい、ますます自分に自信がなくなってしまうということを繰り返してしまいます。境界型人格障害を改善するには、まず自分が「境界型人格障害である」ということに気づき、改善のために行動しなければなりません。

境界型人格障害の治療には医師や心理士の協力が必要です

自分が境界型人格障害であると解っても、「だからどうしたらいいのか」を自分で判断することはとても大変なことです。どうするかを決めるには、まず「自分がどういう人間で、どういうところが問題なのか」をきちんと把握しなければなりません。

でも、境界型人格障害の人は「まず、自分がどういう人間なのかが解らない」という特徴を持っているので、客観的な判断をすることが難しいです。

だからこそ、乗り越えるためには医師や心理士などの専門家の手を借りる必要があります。医師や心理士は「境界型人格障害」の知識を持ったうえで、その人の状態を判断し「どうすることが改善につながるのか」をアドバイスしてくれます。症状を改善したいと考えている人にとって、この上ない味方になってくれるはずです。

アダルトチルドレンかも?と思ったら…!「境界型人格障害」と向き合おう

乗り越えるためにまずは「受診」をお勧めします

アダルトチルドレンや境界型人格障害を乗り越えるためには、まず「本当の自分」を知らなくてはなりません。アダルトチルドレンや境界型人格障害の人は、「自分がない」ということすら意識せずに過ごしてしまっていることがあります。でも、気づいた時にこう思うはずです「本当の自分ってなんだろう」と。

多かれ少なかれ辛い思いをしているはずですが、「一体どうしてこんなにつらいのか解らない」というところまで来てしまっている人も珍しくはないのです。

まずは、自分と向き合いましょう。そして、本当の自分を見つけましょう。そのためには、自分のことを客観的に見てアドバイスをしてくれる専門家がいることが望ましいです。

医師や心理士を頼ってみませんか?専門知識を持っている人なら、アダルトチルドレンや境界型人格障害について適切な説明をしてくれますし、正しい方向に導いてもくれます。専門家ということで、自分の思いを伝えやすいでしょう。正しい知識を得た上で、今の自分を少しずつ知っていけるような環境を作ることが望ましいです。

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