パーソナリティ障害の10のタイプ!個性はどこから障害になる?

人格障害とも呼ばれるパーソナリティ障害ですが、もともとの人格に由来することから、厳密には病気ではなく「障害」という形で定義されます。

人格がもとになっていることから、パーソナリティ障害にはさまざまな種類があり、それぞれに応じた対処が必要になります。

今回は現在定義されているパーソナリティ障害の種類と、それぞれがどのようなものなのかを解説します。

パーソナリティ障害とは?どこからが障害になるの?

パーソナリティ障害は精神医療の分野ではありますが、厳密にはうつ病などの疾患とは異なり「病気」ではなく「障害」とされています。パーソナリティ障害はかつて「人格障害」とも呼ばれていました。

人格は個人を形成する重要な要素であり個性とも呼べるものですが、その人格が社会で暮らす上であまりに社会的な平均から逸脱しており、それによって本人が強い苦痛や生活上のトラブルを抱えるような場合、パーソナリティ障害として診断されます。

つまり現在の診断基準に則れば、社会生活に大きな問題を生じるかどうかによって「個性」と「障害」が区別されるということになります。

パーソナリティ障害の種類!どんなものがある?

現在定義されているパーソナリティ障害には以下のようなものがあります。分類方法によってはこれ以外のものもありますが、ここではもっとも一般的なタイプを取り上げます。

    <10種類のパーソナリティ障害>

  • 妄想性パーソナリティ障害
  • 統合失調型パーソナリティ障害
  • スキゾイドパーソナリティ障害
  • 反社会性パーソナリティ障害
  • 境界性パーソナリティ障害
  • 演技性パーソナリティ障害
  • 自己愛性パーソナリティ障害
  • 回避性パーソナリティ障害
  • 依存性パーソナリティ障害
  • 強迫性パーソナリティ障害

10種のパーソナリティ障害!ひとつずつチェック

一般的に診断されることのあるパーソナリティ障害は、全部で上記の10種類です。すべてのパーソナリティ障害の根底には「極端な思考パターンに支配されている」という特徴がありますが、具体的な症状は多種多様です。

妄想性パーソナリティ障害とは?

妄想性パーソナリティ障害は、強い被害妄想と他人に対する疑いが特徴です。周りの人が全員自分に対して悪意を懐いている、相手の言うことはすべて自分を否定することである、などといったように「自分は周りから常に悪意を向けられ、攻撃される」と強く思い込んでしまいます。

たとえ肯定的な言葉であっても、その裏に悪意があると思い込んでしまうため他人との関係のなかでトラブルに発展しやすい傾向にあります。

統合失調型パーソナリティ障害とは?

統合失調症型パーソナリティ障害は、周りのすべてが自分に関係しているという超常的な考えが大きな特徴です。この思考の事をその突飛さゆえに「魔術的思考」と呼ぶこともあります。

たとえば超能力やオカルトなどが現実に存在し、かつ自分がそれを扱えるといったような考えです。必ずしも他人へ害を及ぼすとは限りませんが、宗教にのめり込んだり正常な意思疎通ができなかったりなどといったトラブルを抱えることがあります。「統合失調症型」と名前が付いてはいますが、これはあくまで統合失調症と似ているという意味です。

スキゾイドパーソナリティ障害とは?

スキゾイドパーソナリティ障害の特徴は、他人や社会に対する関心が非常に薄く、人との関わりを避けるというものです。感情を表現することがほとんどなく、外から見ると非常に冷淡に見えることもあります。

積極的に孤独を選ぶことから、他人との関係でトラブルになることは少なく、むしろ浮世離れした正確から芸術などの分野に秀でた才能を発揮することもあります。他のパーソナリティ障害に比べると治療対象となることは少ないですが、障害が重度の場合はうつ病などの精神疾患を発症します。

反社会性パーソナリティ障害とは?

子供の頃、ルールを平気で破る、暴力を振るう、良心の呵責を感じないなどの反社会的な行為は「非行」という形で捉えられます。しかしこれが成人後も続く場合は「反社会性パーソナリティ障害」として判断されることになります。

反社会性パーソナリティ障害は社会的なトラブルを起こしやすく、特に犯罪や非合法的な活動などに関わると言った形で社会生活に支障をきたすようになります。

境界性パーソナリティ障害とは?

パーソナリティ障害の中でもっとも多いのが境界性パーソナリティ障害です。若い女性に多い傾向にあり、強い見捨てられ不安や相手への依存、両極端な思考などが特徴です。

他人に対する態度が非常に変わりやすいことから、人間関係でのトラブルが起きやすいため、対人関係で問題を抱えるケースが非常に多いです。

またリストカットなどの自傷行為、過食からの嘔吐など、感情を行動に移しやすいことも特徴のひとつであり、他の精神疾患に発展することも少なくありません。

演技性パーソナリティ障害とは?

演技性パーソナリティ障害は、過度に相手の注意を惹きたがり、そのために嘘をつくなど手段を選ばずに行動をしてしまうという特徴があります。

自分を魅力的にアピールするため人との関係を構築することはスムーズですが、親密な関係を長く続けることは困難です。ただし自分を魅力的に見せることについては非常に長けているため、政治家などの特定分野で成功を収めた人もいます。

自己愛性パーソナリティ障害とは?

自己愛性パーソナリティ障害は、自分が他人よりも圧倒的に優れていると考え、延々と自慢話をしたり他人を見下したりするなどの特徴があります。

その反面、他人からの評価に過敏で、すこしでも批判されると強く傷ついてしまします。強すぎる自己愛の裏には、ありのままの自分を肯定できないなどの苦しみが隠れています。

回避性パーソナリティ障害とは?

回避性パーソナリティ障害は、他人との関係に消極的で、何かの困難にぶつかったときに逃げてしまう傾向が強いという特徴があります。

自分は社会的に劣っているという考えが強いため、人との関わりの中で輪を外れることが過度に恐れ、結果として他人を遠ざけたりひきこもったりといった状況につながってしまうことがあります。ある意味で非常に日本人的なものであるといえます。

依存性パーソナリティ障害とは?

依存性パーソナリティ障害は自分で何かの判断をすることができず、あらゆる行動や考えを他人に委ねたり任せたりしてしまう傾向があります。

根源には強い孤独と自分には何の力もないという無能感があり、依存性パーソナリティ障害をきっかけに他のパーソナリティ障害や精神疾患を合併することもあります。

強迫性パーソナリティ障害とは?

強迫性パーソナリティ障害の特徴は、自分の中にあるルールややり方に対して強い執着があり、型どおりに完璧にこなせないと強い苦痛を感じるというものです。

子供の頃に厳しいしつけや支配的な扱いを親から受けていたことが原因のひとつとも考えられており、この点で発達障害などとは明確に区別されます。

パーソナリティ障害の原因は?障害と社会の関係

パーソナリティ障害の明確な原因は特定されておらず、成長過程でのさまざまな要因が絡み合って発生すると考えられています。これまでは家庭環境や脳機能が原因と考えられてきましたが、近年は過度な競争社会や核家族化などの社会情勢なども強く影響しているとして注目されています。

パーソナリティ障害の治療は?治るものなの?

パーソナリティ障害の「治療」は主にカウンセリングを通じて行われます。また精神疾患を併発することも少なくないため、そのような場合はカウンセリングと同時に投薬治療を受けることになります。

極端な考え方が根本にあるため、メインとなるのは薬ではなくカウンセラーとの対話の中で自分の考えの偏りなどを自覚し、ゆっくりとそれを治していくという方法が取られます。

治療は病院の外でも!周囲の理解と適切な対処が重要

パーソナリティ障害の治療は最終的にその人が社会でトラブルや苦痛がなく暮らせることが目標です。そのため病院でのカウンセリングだけでなく、家族や周囲の人との関わりの中でも治療は進んでいきます。

パーソナリティ障害の多くは他人との関係の中でトラブルを抱えがちですが、周囲の人間がパーソナリティ障害について理解を深め、それぞれのタイプに合った適切な対応をしていくことが何よりも重要です。まずはどのようなパーソナリティ障害があるかを知ることがその第一歩となります。

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